川越斗真’s blog

年老いた親を抱える中高年の皆さんへ

ケアマネージャーって、何する人?

恥ずかしいことに、当時は全く介護関係の知識がなくて「はぁ、どうしよう」ってしてたわけですけど、親の通っていた診療所の主治医が「こりゃ、俺の手には負えんわい」とばかりに介護関係に強い他の診療所を紹介して、そこに関係している優秀なケアマネージャーさん(通称:ケアマネ)が仕切ってくれることになりました。

ケアマネージャーは、正式には「介護支援専門員」というそうで、すごく大雑把に言うと、介護保険を活用したサービスプランを作ってくれる人です。

私の場合、運が良く、自分では努力しないで周りの人が助けてくれることになりましたが、本当は地元の地域包括支援センターなるところに、SOSを出すのが正しい手順のようです。

普通、関係者でもない限り、地元の「地域包括支援センター」がどこにあるかなんて知らないでしょうから、ホームページで調べるか、地元市町村役場の福祉課とか福祉事務所とかに問い合わせてみてください。

ともかく抱え込まないで、誰かに早めに助けてもらったり、相談に乗ってもらうのが、何よりも重要です。そのために40歳から安くもない介護保険料を払っているのですから当然の権利です。(残念ながら介護保険は、100%保険料での運営ではなく半分は税金を投入していますが)

いまだに「福祉のお世話になるのは……」とか、「親の面倒は子供がみるもの」とか言う人は多いですが、長い目で見ると無理です。

昔の年寄りは具合が悪くなってからお亡くなりになるまでの期間が短かったですが、今は長いです。早めにSOSを出しておかないと、ある日突然、詰んでしまって不幸な結果になるかもしれませんよ。

ちなみに厚生労働省の資料によれば、平均的な介護期間は男性で9年、女性は12年らしいっす。(平均寿命と健康寿命の差:平均寿命(平成22年)は、厚生労働省「平成22年完全生命表健康寿命(平成22年)は、厚生労働科学研究費補助金健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」から)

さて、介護保険を活用したサービスプラン(ケアプラン)は、〇曜日は〇〇事業所のヘルパーさんに家事援助をしてもらいましょうとか、〇曜日は〇〇会社の配食サービスを受けましょうとか、〇曜日は〇〇デイサービスセンターで入浴サービスを受けましょうとかいう地元の資源を活用した計画書です。本人の状況や使える介護保険の枠も考慮して作成されます。

ちなみに計画作成後は、ケアマネさんの方で関係業者への発注までしてくれました。とっても楽ちんでした。

ところで、介護度が低いと使えるサービスも限られてくるので、場合によっては、家族でサポートする必要が生じます。

うちの親の場合は、最初は平日5日間は何らかの介護サービスが受けられそうだったので、ヘルパーさんや配食サービスをお願いし、休日に私がゴミの仕分けとか、掃除とか、洗濯とか、その他雑事を処理することになりました。

とりあえず、介護休暇や介護離職の必要がなくなって、やれやれでした。