川越斗真’s blog

年老いた親を抱える中高年の皆さんへ

デイサービスの見学をしました。

実家の近所のデイサービスの見学をしました。

デイサービスは、自宅までの送迎付きで、入浴サービスや食事サービス、様々なレクレーションを提供してくれる施設です。

調べてみると、実に様々なタイプのものがあって、これは住んでいる地域によって本当に当たりハズレがあるなぁという印象です。

お風呂・・・一人づつ入れるタイプ、スーパー銭湯みたいなタイプ、両方用意してあって選べるタイプまで

食事・・・病院食みたいな健康優先のものから、がっつり系、グルメなものまで

レクレーション・・・幼稚園のお遊戯みたいなものから、カルチャースクール(囲碁・将棋、ダンス、俳句、手工芸、陶芸、ちぎり絵水墨画などなど)、カラオケ、本格トレーニングジム、カジノ(関西で流行して猛批判を浴びたとか。でも私はこれがいいなあ)、キャバレーやスナック(冗談みたいですが本当にあります。おまけに夜営業の事業所も。これもぜひ通ってみたい)

残念ながら近所のデイサービスは、幼稚園のお遊戯に近い微妙なレクレーションしかやっていませんでした。お風呂は個別に入れるタイプです。

印象的だったのは、必死に参加者のおじいさん、おばあさんのテンションをあげようとする健気な介護職員さんと、あからさまに興味がないリアクションをするおじいさんと、「職員さんが頑張っているんだから、みんな協力しましょう」と声をかける人間のできたおばあさんでした。

う~ん、経営幹部の人はよく考えてほしい。

そういえば、少し昔に読んだ何かの記事で、業界のお偉いさんが、小さな子供が幼稚園や保育園に通うように、人間は年を取ると子供がえりするんだから、それを踏まえたサービスを提供して身体機能や知的機能を回復させるための訓練を行うべきだみたいな話をしていました。

でも、年寄りなんて、身体機能が衰えようが知的機能が衰えようが、プライドは衰えないんだから、それを踏まえたサービスを提供してくれないと、デイサービスに通おうという気持ちにはならないよねと思いました。

ちなみに、見学を終えたうちの親父の反応は予想通り、「こんなところには通わない」でした。

ケアマネージャーって、何する人?

恥ずかしいことに、当時は全く介護関係の知識がなくて「はぁ、どうしよう」ってしてたわけですけど、親の通っていた診療所の主治医が「こりゃ、俺の手には負えんわい」とばかりに介護関係に強い他の診療所を紹介して、そこに関係している優秀なケアマネージャーさん(通称:ケアマネ)が仕切ってくれることになりました。

ケアマネージャーは、正式には「介護支援専門員」というそうで、すごく大雑把に言うと、介護保険を活用したサービスプランを作ってくれる人です。

私の場合、運が良く、自分では努力しないで周りの人が助けてくれることになりましたが、本当は地元の地域包括支援センターなるところに、SOSを出すのが正しい手順のようです。

普通、関係者でもない限り、地元の「地域包括支援センター」がどこにあるかなんて知らないでしょうから、ホームページで調べるか、地元市町村役場の福祉課とか福祉事務所とかに問い合わせてみてください。

ともかく抱え込まないで、誰かに早めに助けてもらったり、相談に乗ってもらうのが、何よりも重要です。そのために40歳から安くもない介護保険料を払っているのですから当然の権利です。(残念ながら介護保険は、100%保険料での運営ではなく半分は税金を投入していますが)

いまだに「福祉のお世話になるのは……」とか、「親の面倒は子供がみるもの」とか言う人は多いですが、長い目で見ると無理です。

昔の年寄りは具合が悪くなってからお亡くなりになるまでの期間が短かったですが、今は長いです。早めにSOSを出しておかないと、ある日突然、詰んでしまって不幸な結果になるかもしれませんよ。

ちなみに厚生労働省の資料によれば、平均的な介護期間は男性で9年、女性は12年らしいっす。(平均寿命と健康寿命の差:平均寿命(平成22年)は、厚生労働省「平成22年完全生命表健康寿命(平成22年)は、厚生労働科学研究費補助金健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」から)

さて、介護保険を活用したサービスプラン(ケアプラン)は、〇曜日は〇〇事業所のヘルパーさんに家事援助をしてもらいましょうとか、〇曜日は〇〇会社の配食サービスを受けましょうとか、〇曜日は〇〇デイサービスセンターで入浴サービスを受けましょうとかいう地元の資源を活用した計画書です。本人の状況や使える介護保険の枠も考慮して作成されます。

ちなみに計画作成後は、ケアマネさんの方で関係業者への発注までしてくれました。とっても楽ちんでした。

ところで、介護度が低いと使えるサービスも限られてくるので、場合によっては、家族でサポートする必要が生じます。

うちの親の場合は、最初は平日5日間は何らかの介護サービスが受けられそうだったので、ヘルパーさんや配食サービスをお願いし、休日に私がゴミの仕分けとか、掃除とか、洗濯とか、その他雑事を処理することになりました。

とりあえず、介護休暇や介護離職の必要がなくなって、やれやれでした。

近所に住んでいるうちの親がどうも認知症になったらしい(認知症の初期症状?)

 

いやあ、うちの両親は、もともと物忘れが多かったり、整理整頓が苦手だったりとダメなところもありましたが、これはヤバいでしょと思ったのは、以下のような状況です。

あなたの親御さんにも似たような状況があったら、認知症を疑った方がいいですよぉ。

 

〇 冷凍庫を開けたら、オヤジの好物のアイスクリームがぎっしり。

 しかも、明治エステルスーパーカップのバニラのみという偏った内容。明らかに買ったことを忘れたでしょ!

 

〇 冷蔵庫に卵が4パックも!

 いくら特売だからって、夫婦二人暮らしで賞味期限内に卵4パックはきついわぁ。 

 

〇 ボックスティッシュの大量のストック……

 幅2メートル、高さ1メートルにボックスティッシュのストックを積み上げるとかないでしょ。そんなに鼻かまないでしょ。

 

〇 なぜか? 大量のビニール傘

 確かに急に雨が降ってきたので、慌てて傘を買って、結果増えちゃうというのは、あるあるですが、20本とか30本とか、傘屋じゃないんだから。

 

〇 とにかく大量の小銭

 多分、買い物のときにいつも千円札を出してお釣りをもらってんだろうなぁ。どうすれば小銭が減るとか計算したり、小銭を数えたりするのが面倒で。いっそ透明な瓶に入れて24時間テレビに寄附する? 

 

〇 キャッシュカードの再発行申請が複数

 ちょっと盗ったりしないからお財布見せて。あるじゃないカード。それもすでに同じ奴が複数。

 

〇 市の指定通りにゴミの仕分けができず

 ゴミは、プラゴミ、可燃ごみ不燃ごみに分けなきゃ。えっ、なんで、可燃ごみのゴミ箱に、こんなにリポビタンDがあるの? これ、瓶だよね。

 

そもそも、親子の会話が少なくて会話から異常に気付くのが難しかったぁ。

買ったものを覚えていないのは、まあ、認知症じゃなくてもあると思いますが、ストックがどんどん増えていってもヤバいと思わないのは、まずいですよね。 

それから、初めのころは本人たちも「自分たちは大丈夫」「大きなお世話」ということが多かったし、不都合なことは隠蔽しようとする傾向がありました。

 

いや、本当は私自身が親が認知症になったことを認めたくなかったんですけどね。